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16年間経営を続けた日本料理店の名前が中国侵略艦・出雲と同じで、物議をかもして閉店
2013年 8月 27日16:51 / 提供:東方ネット
日本料理店・出雲

 北京呼家楼向軍北里6号の匯シンビル1階で16年間を経営していた日本料理店が、このほど閉店した。店名は中国侵略戦争時期の日本海軍の軍艦・出雲と同じで、物議をかもしていた。『北京青年報』が報じた。

 「料理店はなぜ、『いずも』と言うのか?もともと日本軍が中国を侵略した時の軍艦の名前だ。日本人はひどいな、中国人の金を儲けながら、中国人の無知をいじめる」と、あるレストランの点評ウェブサイトに書かれ、「出雲」とかかわる書き込みは309本で、この書き込みが1位を占めた。

 このような異議に対して、オーナーは仕方がないと答えた。「原籍は遼寧瀋陽だが、子供のときから、北京で生きて、北京人らしい北京人と言えるだろう。ネットでよく伝えている『オーナーは日本人』というのは全然、事実ではない」と、オーナーは述べた。

 オーナーは20世紀50年代生まれ、1987年に日本での3年間の留学を経て、日本語を勉強していた。その間、島根県の出雲市で1年間生活していた。1997年、この日本料理店を開設したとき、「いずも」を店名に使ったのは、出雲市での美しい思い出を記念したからだという。

 出雲は日本の本州にある美しい都市で、島根県に属し、歴史を誇り、神秘的な色彩を持つところだ。出雲大社を代表に、数多くの神話物語と伝統的な祭があり、そこも、若者のデートの場所でもある。オーナーは「『出雲』という二文字はいい寓言の象徴だ」と述べた。

 また、オーナーは「料理店の閉店は、主に賃金の値上げだ」と語った。だが、シェフの鄭さんは、輿論の圧力も閉店のもう一つの要素だと見ている。再開店すれば、「出雲」を店名にせず、現在、調べているとオーナーは語った。

 中国人民大学国際関係学院副院長の金燦栄氏は、「政治と庶民の経営行為は厳しく分けられるはずだ。経済に属することは経済に戻り、政治は政治に戻るはずだ」と語った。

(編集:曹 俊 写真:『大衆点評』)

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