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「食べ物の浪費にノー」 中国で半加工年越し料理の売行き好調
2013年 2月 6日10:09 / 提供:人民網日本語版

 節約を唱え、浪費に反対する風潮が広がる中、北京の飲食市場では、「半加工の大皿盛り合わせ料理」「半加工の自宅宴会用料理」「半加工の年夜飯(年越し料理、日本のおせちに相当)」などが良く売れている。テイクアウトサービスを行うレストランもあり、消費者は自宅での宴会用に料理を持ち帰り、食品の浪費防止に努めている。新京報が伝えた。  

 ○自宅に直接持ち帰れる老舗の大皿盛り合わせ料理  

 大晦日の夜に一族が集って食事をする「団欒宴」で、盆菜(大皿盛り合わせ料理)を楽しむことは、ここ数年、人々の間で春節(中国の旧正月、今年は2月10日)の流行となっている。「大皿盛り合わせ料理」には、「一家仲睦まじい」「お金がさらに入ってくる」という意味があり、食事の仕方も中国の伝統的な方法に叶っている。広東料理の老舗・大三元は、今年の春節用に、自宅で楽しむことができる大皿盛り合わせ料理「福禄寿」を数種類売り出した。同店の宋経理は、「このような大皿盛り合わせ料理は、消費者にとって、自宅で簡単に食べることができる非常に便利な食品だ。大皿のラップをめくり、その家の好みに応じてスープを投入し、再びラップでしっかりと包んで電子レンジで加熱すれば完成する。ここ数日、大皿盛り合わせ料理の予約注文電話が数多く入っている。この方法は、食品の浪費を最大限防ぐことができる」と話した。  

 全聚徳和平門店、上海老飯店、同春園、焼肉宛など数多くの老舗レストランでも、半加工の箱入り年越し料理を売り出しており、お客は持ち帰って自宅で楽しむことができる。同春園の価格498元(約7400円)の半加工年越し料理は、600箱以上の注文が入っており、予約数は例年に比べ2割増加したという。  

 焼肉宛の韓経理は、「贈答用半加工年越し料理の注文が一日20-30件入っている。特に、小年(旧歴12月23日)以降ますます増えている。自宅に持ち帰り、最後の仕上げだけで完成する料理は、便利でありながら、老舗の味を堪能できる立派なご馳走だ」と語った。  

 ○半加工年越し料理の価格、多くが1千元以下  

 老舗レストランが今年売り出している「贈答用半加工年越し料理」の値段は、ほとんどが数百元から1千元(約1万4900円)までで、600-700元(約8900円-1万400円)の商品が主流という。例を上げると、鴻賓楼の半加工年越し料理セットは、598元(約8900円)、720元(約1万700円)、878元(1万3千円)の3種、湖南料理の老舗・曲園酒楼は、「喜慶宴(538元=約8千円)」「福満堂(668元=約9900円)」「喜団園(968元=約14400円)」。多くの「贈答用半加工年越し料理は、温料理8種類、10人前で、各老舗独自の味を楽しむことができる。もし、10人が同じクラスのレストランで食事をすれば、食事代は通常1千元以上かかる。  

 半加工年越し料理を予約注文した辛さんは、「1千元以内で料理を堪能できる上、無駄な残り物も出ない。大変経済的かつ合理的だ」と指摘、持ち帰り宴会料理を高く評価した。

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