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仕事にも人生にも燃え尽きて……若者は「内巻」を前にどうする?

2022年 6月 9日15:50 提供:人民網日本語版

  「内巻」とは閉鎖的な環境で内部の激しい競争に巻き込まれる状況を意味する。「内巻」が支配する大きな環境の中で不安を感じ、どうしていいかわからなくなる。これが、一部の若者たちによく見られる問題となっている。

  北京大学第六病院精神科主治医の姜思思さんは、「『内巻』は一種の長期的で激しい競争であり、もたらされるストレスは慢性的かつ非常に大きい。研究でわかったことは、慢性的なストレスは心臓病、ガン、肺疾患、肝硬変などの身体疾患の発症と密接な関係があり、極端な悪い結果――突然死――を起こす可能性も高まる」と説明した。

  職場において、深刻な慢性的ストレスは職業に関して精神状態を「瀕死の状態」に、すなわち燃え尽き症候群(バーンアウト)に追いやる可能性がある。バーンアウトとは、働く人が長すぎる労働時間、多すぎる労働量、高すぎる労働強度が原因で経験する一種の疲労困憊状態を指し、具体的には感情的消耗、サービス提供対象に対する消極的で冷淡な態度、仕事における個人の達成感の欠如などになって現れる。

  姜さんは、「多くの人が慢性的ストレスの中で『生きるのに疲れた』状態に陥り、意気消沈とは言えないものの、嬉しくも楽しくもなく、生きていても疲れるだけ、面白くないなどと感じるようになる。一部の人は生きること、生きている自分、生きている他人、さらにはこの世界に対して、冷淡なよそよそしい感覚を抱くようになる。生きることに達成感を感じなくなる」と説明した。

  姜さんによれば、「内巻」とは一種の不健全で極端な消耗を強いる競争だ。一部のいわゆる「内巻の勝利者」も、すでにある資源の中で、「小さなパイ」をやや多く獲得しただけ、競争において少量の不安定な優位性を獲得しただけのことだ。「内巻」の中では、個人が捧げるものと獲得するものとが釣り合わず、個人が「実質的な」自己の成長を実現することはないし、社会や他人のために価値を創造することもない。そのため、十分な獲得感や自己効力感を得ることはできないし、真の楽しさを得ることもできない。

  姜さんの見方によると、「寝そべり」は現代の一部の若者が「内巻」社会を拒絶するために生み出したスタイルだ。しかし消極的な「寝そべり」は問題を解決する方法にはならない。人間には生まれながらにして「自己実現」したいという欲求があるが、消極的な「寝そべり」で「自己実現」の欲求を満たすことはできない。そのため、消極的に「寝そべり」をする人の大部分は、実は心の中は穏やかではなく、いつもやりきれなさやイライラした気持ちを抱いている。また一部の人は体は「寝そべ」っていても、心は「寝そべ」っておらず、何もしていないのにより強く不安を感じる。

  それでは若者は競争に満ちた社会の中、どうやって自分の心を整えればよいのだろうか。姜さんは次の4点をアドバイスする。(1)競争を弁証的に、弾力的にとらえ、自分を変えるために努力することと自分の限界を受け入れることとの間でバランスを探る(2)内面を探り、自分を自覚し、自分は何がほしいのかを知る(3)自分の体と心を大切にいたわり、過度に自分を批判したり責めたりしない(4)古典を読み、世界に対する深い理解を獲得し、意義があるという感覚を高め、コントロールできるという感覚を強くする。(編集KS)

  「人民網日本語版」2022年6月9日