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共同富裕は「豊かな人から税金を取る」でも「悪平等」でもない

2022年 3月 15日16:50 提供:人民網日本語版

  

  資料写真

  2022年の政府活動報告は、「共同奮闘によって、共同富裕を着実に推進する」ことが打ち出された。それほど多くの字数が費やされたわけではないが、共同富裕というテーマへの注目度は減っていない。

  一時期より、一般社会には共同富裕に対する一連のあいまいな認識が広がり、共同富裕とは「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」こと、「画一的な平均主義と怠け者を養う福祉主義」であるといった論調が存在している。こうした状況に直面して、浙江大学共有・発展研究院の李実院長は次のように述べて共同富裕を解説した。

  共同富裕は「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」ではない

  李氏によると、低所得層を引き上げること、中所得層を拡大することについては、各界の見方がほぼ一致するが、高所得層を調整することについては、人によって理解が異なる。高所得層の調整とは、「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」方法を採用し、高所得層の収入を低く抑えるか税金を取ることであると考える人がいるが、これは一種の誤解だ。

  共同富裕とは「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」ことではない。高所得層の調整というのは、一方で違法な収入を取り締まり、これを厳格に制限・禁止すること。また高額の収入を合理的に調節することだ。高収入の中には合理的ではあるけれども、市場のゆがみによって生じた正常ではない収入というものがあるし、独占行為や不正な競争行為によって獲得した収入は特に制限しなければならない。他方で、高収入の一部については個人所得税などの税金制度を通じて調節が行われ、収入が多ければ多いほど税率も高くなる。これは「貧しい人にお金を与え、金持ちの人から税金を取る」式の調節方法とは完全に異なる、合理的な範囲での調節だ。

  高所得層は社会全体のなかではごく少数の一部に過ぎず、共同富裕推進の重点はやはり「低所得層の引き上げ」にある。低所得層が発展の能力を持続的に高め、より多くの発展チャンスを得て、より多くの発展成果を共有し、より大きな実質的恩恵と収益を得て、収入がより速く増え、社会を構成する他の層の人々との間の開きが縮まるようにする必要がある。

  共同富裕は富裕の均等化ではない

  李氏の見方によると、共同富裕を平均主義や福祉主義だと理解するのは、一種の誤解だ。共同富裕は画一的な平均主義ではないし、富裕の均等化でもないし、豊かさのレベルがすべて同じというわけでもない。

  たとえ共同富裕社会が到来したとしても、人によって豊かさには違いがある。非常に富裕な人もいれば、一般的な富裕の人もいるが、すべての人が一定の富裕レベルには達しているというのが共同富裕社会だ。

  中央政府は一部の人が先に豊かになり、先に豊かになった人がこれから豊かになる人を牽引・支援し、こうして共同富裕を実現することを認め、奨励してもいる。共同富裕は国民全体が豊かになることであり、国民全体がともに努力して実現するべきもので、一部の人が努力し、他の人が周りで見ていたり待っていたりするものではない。共同富裕は平均主義でも福祉主義でもなく、働かないでご飯が出てくるのを待っているということでもない。

  共同富裕の原則は共に建設し、共に分かち合うことだ。人々が豊かさを共に建設し、それから発展の成果を分かち合い、共同富裕を実現するというものだ。共同富裕は待っているだけではやって来ないし、呼ぶだけでもやってこない。力を合わせ、行動することによって生み出されるものだ。私たちは「絶対的な平均主義」でも「悪平等」でもいけないし、怠け者を作り出し、「福祉主義」をしてはいけない。(編集KS)

  「人民網日本語版」2022年3月15日