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学生のため、43日間にわたり食事作りに「奮闘」した指導教員

2022年 6月 11日15:50 提供:人民網日本語版

  「学校でねん挫して、先生の家に43日間も寝泊まりして、食事までさせてもらうことになるとは、思ってもみなかった」と話すのは、上海海洋大学の修士課程で学ぶ陳金超さん。新型コロナウイルス感染拡大の影響から外出制限が続いた上海市にある大学内でケガをした陳さんは、指導教員の家になんと43日間も滞在することになった。そして指導教員の高春梅さんはその間、団地でボランティアをしながら、陳さんの食事の世話をし、さらには学業の指導もするという日々を送ったという。

  大学内でねん挫した陳さんは、通常であれば大学の外の病院に行き、診察と治療を受ければ済むはずだったが、当時は新型コロナウイルス感染防止の規制のため、一度大学敷地の外に出てしまうと、大学に戻ることができなくなっていた。またホテルに泊まろうにも、規制下では見つけるのが難しく、その上、金銭的な負担も大きい。さらに陳さんには上海に親戚もいなかったため、行き場を失ってしまった。そこで、高さんは、「自分の家に泊まってもらえば、世話もできるし、今年卒業予定の陳さんを指導することもできる」と考えたのだという。

  

  高さんは、「陳さんはリハビリ期間中だったので、きちんと栄養を摂らせなければと思った。そこで滋養のあるものを食べさせるため、毎日早起きして食材を手に入れることが私の1日の中で最重要事項になった。とにかく色々な料理にチャレンジして、何とかバランスの取れた食事をさせてあげられたと思う」とその奮闘ぶりを振り返った。料理はそれほど得意ではないという高さんはただひたすら最善を尽くすしかなかった。そして卵チャーハンからあんかけ麺、餃子、豚肉の醤油煮、ジャガイモと牛肉の煮込み、エビの炒め物まで計129回分の食事作りにチャレンジし続けた。

  「陳さんは結構満足してくれていたと思う。時には写真を撮って家族や彼女に自慢することさえあったから。彼の体調が日に日に良くなるのを見て、私もホッとしたし、うれしかった」と高さん。

  

  

  そして、「陳さんはどちらかというと内気な方で、私との会話も恥ずかしそうにしている。でも、勉強はとても熱心。我が家に滞在していたこの期間、学業に関してはいつでもやり取りができるようになったので、食後にはいつも論文の書き方や論文の口頭試問における注意点、面接の注意事項、就職についての情勢など、学業に関して話し合った」とした。

  そうした努力が実り、陳さんは、東華大学環境工学の博士課程試験に見事合格した。

  

  陳さんは、「いつも笑顔の高先生のおかげで、僕たちの課題グループの雰囲気はとてもいい。普段から僕たちをいつも気遣ってくれていて、祝祭日になると、ホームシックにならないようにと、僕たちとおしゃべりする機会を設けてくれたり、果物や月餅、餃子などを差し入れてくれたりする。今回僕がねん挫したときも、治療するのに困らないようにと、先生がすぐに1万元(1元は約20円)を送金してくれて、とても感動した」と話す。

  陳さんは5月22日、早朝6時の列車で実家に戻った。その日も高さんは朝5時に起きて、陳さんのために朝食を作ってくれたという。そしてまるで実の母親のように笑顔を浮かべて送り出してくれたといい、陳さんは、「先生には心からありがとうと伝えたい。学生として高先生のような先生に出会えたことは幸運以外の何者でもない」とした。(編集KN)

  「人民網日本語版」2022年6月11日