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ブロックチェーンからAI、メタバースまで。多くのデジタル·インテリジェント産業の「隠れたチャンピオン」が潜む静安区

2023年 2月 28日17:22 提供:東方網

  スキャン万能王、名刺万能王、啓信宝など我々が日常生活でよく使うソフトウェア、ドバイ万博中国館の設計施工一体化プロジェクト、中医薬代煎配送サービスのブロックチェーンへのアップロードなどは、上海市北部のハイテクパークにあるハイテク企業が手掛けている。このほど、東方網の記者は静安区市北ハイテクパークにあるブロックチェーン生態バレー、合合情報、風語築などの業界リーダー企業や、「隠れたチャンピオン」企業などを訪問し、静安区がデジタル·インテリジェント産業の強化·育成に力を注いでいる様子を取材した。

 ここ数年来、静安区は「国際静安」のブランドを掲げて、「数智静安(デジタル·インテリジェント静安)」というブランドイメージを展開している。「南北連動、産業融合」の産業配置をもとに、市北部ハイテクパークを中心としたビッグデータ及びブロックチェーン、クラウドコンピューティングなどの産業で配置を加速している。そして上海大学をめぐる影視パークや蘇河湾と南京西路など地域に根差したデジタル文創、デジタル金融、デジタル小売などの細分化分野で一定の基礎を確立した。

 

 「私たちは3.31平方キロの土地に3000社の企業を集結し、毎年90億元を超える税収を創出した」と、市北高新グループ党委員会副書記で総裁の陳軍氏は説明した。ここ数年来、市北高新園区では「クラウド、デジタル、インテリジェント、チェーン」という産業進化の道筋に沿ってデジタル·インテリジェント経済を大いに発展させ、新しいコースを積極的に配置してきた。その成果として静安に上海都心部を代表する「グローバルイノベーションセンター」と「国際デジタルの都」を合わせる核心エリアが形成されたのである。

合合情報は市北ハイテクパークのスマート文字識別を特色とする企業で、世界と地域に100カ所を超える機関と1億2000万人のユーザーを有している。その展示ホールで記者は甲骨文字や鐘·鼎に書かれた文字をスキャンしてみたところ、その意味がすぐに提示された。説明してくれた人の話では、これらの文字をスキャンする難しさは、文字が湾曲している材質に刻まれている点にあるという。そこで合合情報は「曲げ矯正」に代表されるスマート画像処理、深度学習に基づく複雑なシーンでの文字識別や自然言語処理など多くのハードコア技術を開発した。この結果、これら複雑な文字識別が解決可能になり、文字生成式要約と抽出性要約の分野で新たな突破を遂げたのだ。

 また、同社は昨年、ディープラーニングによる画像改ざん検出方法に基づいて、画像文書の改ざん位置を迅速に特定することができる「PS改ざん検出」技術を発売。これは文書がPSされているかどうかを判断する機能や、モアレを除去する機能などを備えている。現在この技術は銀行、保険、製造業など多くの業界に導入されている。もちろん、よく知られているスキャン万能王、名刺万能王、啓信宝なども同社の有名な製品だ。合合情報董事会の劉忱秘書は、将来、同社はスマート文字認識と商業ビッグデータ分野のコア技術を通じて、C端とB端のユーザーに革新的なデジタル化、インテリジェント化サービスを提供し、世界をより美しいものにしてChatGPT製品を開発したいとを明らかにした。

 このパークにある上場企業、デジタル文創産業に築かれたリーディングカンパニーとの呼び声が高い。これら企業ももちろん発展の歩みを止めていない。バーチャルヒューマンの開発、博物館デジタル展示室、ネット有名人のライフ芸術展覧会新空間などを構築して百度希壤メタバースの3 Dバーチャル建設開発者などとなり、彼らにコンテンツ構築と設計実施を提供している。さらに最近は、百度生成式AI製品「文心一言」にアクセスし、デジタルバーチャルヒューマンのシーン認識と感情出力の強化を進めている。

 静安区科学委員会の呉啓南副主任は、「次のステップで静安区のデジタル·インテリジェント経済活動はチャンスを生かして上海の戦略的配置にサービスを提供し、デジタル産業化エンジンの動力を全面的に活性化させる。そして産業のデジタル化革新の活力を全面的に引き出し、デジタル·インテリジェントエネルギー経済社会を全面的に向上させることでデジタル·インテリジェント経済と実体経済の深い融合を促進し、静安区のデジタル·インテリジェント産業のより深いレベル、より広い分野への発展を全面的に推進するだろう」と述べた。

(曹 俊)