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500日間で2.8万海里 世界的航海第一人者の翟墨が人類初の北極海無寄港周航に成功

2022年 11月 15日17:30 提供:東方網

 15日午前、『家に帰る』という歌が流れる中、白い帆船がゆっくりと上海港国際旅客輸送センター埠頭に入った。船が着くと、「世界的航海第一人者」と呼ばれるキャプテンの翟墨は駆け足で岸に上がった。

 翟墨は2人の船員と共に「全球通号」帆船を操り、500日余りで8ヶ国を経て2.8万海里を航海。人類初となる北極海無寄港周航に成功して上海に戻った。これは人類初の快挙であり、世界航海史における新しいマイルストーンを切り開き、人類の更なる自己超越の達成となった。

 関係者によると、「2021人類初の北極海無寄港周航」と名付けられたこの冒険は「一帯一路」イニシアティブに対応したもので、人々が北極に注目して保護することを目的として行われた。翟墨は2021年6月30日に上海をスタートし、中国東海、日本海、西太平洋を経て、ベーリング海峡、チュクチ海、東シベリア海、ラプチェフ海、カラ海、バレンツ海海、ノウェ海、グリーンランド海、デンマーク海峡、北大西洋、デービス海峡、バフェン湾などの海域を横断して、北極海を回る航海に成功した。

 北極海は人類が注目している地域だ。翟墨は冒険や挑戦に直面して自分を超えるという革新精神と海洋に向かって世界を抱く開放精神を掲げ、環境保護でエコの帆船航行の形を通じて北極に注目·保護し、これを合理的に利用して持続利用する可能性を呼びかけた。

 北極の東北と北西航路は「伝説の航路」といわれる。翟墨は暴風雨や氷山·酷い霧などに遭いながらも、幾多の困難を乗り越えて歴史的な挑戦を達成した。翟墨は取材に対して、「当初は4ヶ月の計画だったが、天候の影響などで1年5ヶ月かかった。北極熊や寒さと戦う予備案を準備していたのは幸いだった。食品もしっかり用意して、チヂミ、ナン、青海高原の牛肉を持って行った。世界四大漁場のうち三つを通過したが、北海道漁場や北海漁場とニューファンドランド漁場ではいろいろな魚を釣ってエネルギーを補充した」と述べた。

 北極の航行について尋ねると、今でも緊張を覚えるとして翟墨は、「北極の周辺は航海の先駆者が名づけた島ばかりだった。途中で巨大な氷を見たときには畏敬の念すら覚えた。タイタニック号が遭難したところも通り、流氷が船体に衝突すると心が震えた。特に北緯75度に到達すると機器とナビゲーションがすべて機能しなくなって、北極点に近づいた時には当たり一面の流氷にも遭って非常に緊張した。無事に航行できたのは幸いだった」と語った。

 北極海航行に成功した後、帆船は北大西洋の西岸で船の修理と休憩を行った。その後、北米の東海岸から南下して、北大西洋、北大西洋、カリブ海、パナマ運河を経て太平洋を渡り、世界を巡って上海に戻った。

 次の予定について尋ねると、「しばらく休憩した後、上海からオセアニアの航海をスタートする計画だ」と翟墨は楽しそうに述べた。

(曹 俊)