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「清らかな水と美しい岸辺、観光にも便利」 「一江一河」が世界級岸辺エリアに変身

2022年 10月 31日17:35 提供:東方網

  黄浦江、蘇州河は上海の「母なる河」とされる。約170年前、上海が開港してこの「一江一河」の両岸に商船が集まり中外貿易の埠頭になると、ここでは中国で最も早く、近代的な浄水場、船工場、ガス工場、紡績工場が誕生した。現在、黄浦江の主要なエリア45キロと、都心部にある蘇州河42キロの岸辺が貫通したことで、以前は工業が中心であったこのエリアは、「清らかな水と美しい岸辺、観光にも便利」な生活エリアに一変した。世界都市デーの10月31日、約20社の中外メディアが上海都市計画展示館を見学した後フェリーで蘇州河を遊覧し、世界級浜辺エリアを目指す「一江一河」建設管理経験と上海の都市更新と発展を学んだ。 

  上海市政府が蘇州河の総合管理を正式にスタートしたのは1998年で、総投資額はこれまでに400数億元に達した。黒くて悪臭漂う劣悪なV類水系を20数年かけて全面的に改善したことで、今では主流域にある7つの水質モニタリング断面で6項目の水質がIII類以上の基準に達した。魚類の数も2004年の5種から2019年の45種に増えており、生態系統も顕著に改善。「魚·海老の絶滅」から「人に好まれる」に変化した蘇州河の両岸は、今や上海市民が好んで散策する場所である。都心部の42キロの岸辺が基本的につながり、両岸の150キロの緑地と開放空間に拡大。また、70数ヶ所の特色のある「ステーション」も設置された。 

  2002年から上海市は黄浦江両岸の総合開発をスタートさせた。2015年に第1回の黄浦江の岸辺地区の公共空間建設三年間行動計画を実施し、2018年に蘇州河両岸の貫通と品質向上工事が完成するなど、20年来、「一江一河」はインフラ、機能の育成、品質向上などの多くの項目で段階的に発展してきた。現在、黄浦江岸辺の緑地、公園、広場には1200ヘクタールの公共空間が出現し、楊浦大橋から徐浦大橋までの45キロの公共空間が基本的に貫通して、散策やランニング、サイクリング用などを兼ねた「3本の道」の総延長は150キロにも伸びている。 

  「一江一河」の公共空間が広がるにつれて、散在していた観光資源も繋がるようになった。蘇州河のほとりはまさに「どこでも風景」であり、工業、金融、貿易における豊かな歴史の印が多く残っているほか、蘇州河の水上観光ラインも運行されるようになった。市では観光客に向けて様々な観光資源を分野ごとにPRしていて、観光達人の体験や見どころ紹介の映像、観光eコマースプラットホームのPRなどを通じて、各自が必要なイベント、消費、体験シーンを見つけることができる。蘇州河観光のロゴも統一され、観光クルーズと「ステーション」などの公共空間で、蘇州河観光の全体イメージが強化されて蘇州河観光ブランドが創造されつつある。 

  (曹 俊)