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「熊の手」コーヒーで初、目の不自由な人が店長に 7月陸家嘴に出店

2022年 6月 24日17:30

  上海の人気カフェ・「熊の手」コーヒー(非日常コーヒー)が、7月上旬に上海浦東の陸家嘴にある華潤時代広場に新しい店舗をオープンする。新店舗の店長とバリスタは目の不自由な人で、聴覚障害者のバリスタで人気になった「熊の手」のコーヒーの傘下に入る。

  

  熊の手のコーヒーの創始者・天天は、「目の不自由な人自身が運営するカフェは、昨年10月から企画し、今年4月にオープンする予定だったが、新型コロナの影響で7月に延期された。昨年、熊の手コーヒーは中国で21店舗を設したが、その半数が賃料を免除され、控除も受けている。慈善事業に対する商業施設や関係各位のご支持に感謝したい」と述べている。

  目の不自由な人がコーヒーを作る場合、水を入れ過ぎてコップから溢れてしまうことがしばしばある。それを避けるには繰り返し練習して、体で覚えなければならない。

  

  店舗は地面に転がっているどんぐりの形をしているが、これには、「傾いた実にも美しい未来がある」という意味だ。モジュールからなる組み立て式で、完成に三日しかかからない。建物はコーヒーかすなどリサイクルの材料で作られている。外には盲導犬用に小さな鏡も取り付けられている。

  

  店内の施設も目の不自由な人向けにデザインしてある。作業台の縁は、会計エリア、洗浄エリア、お渡しエリアそれぞれに分けて、木材、スチール、ガラスなどの材質で覆われている。これは、触れることで店員が自分の居場所を知るためだ。全自動コーヒーマシンも特殊に改造され、別々の形のボタンで操作できるようになっている。

  (編集:曹俊)