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在上海多国籍企業職場復帰ケース

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ピジョン上海で200名の社員が生産再開、山積みのオーダーの受付開始

2022年 6月 2日17:54

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  上海は秩序だった商業や市場の復帰を推進しており、一部の外資系企業もこれに積極的に対応している。

  日本企業のピジョンでは、4月末から上海の工場で徐々に生産を再開していたが、現在は200名の社員が職場に復帰し、生産が順調に伸びてきた。同社は、中国市場に深く根を下ろして消費者によりよいサービスを提供したい、と考えている。

  上海にはピジョンの中国区本部と2カ所の工場があるが、新型コロナ流行の期間中は、中国全土からの注文が山積みになっていた。

  「工場が再開できると聞いてうれしい。この機会を借りて、上海政府が商業や市場の復帰のために行った努力に感謝したい。ロックダウンの間も多くの取引先からの注文があったが、現在、これらお客様からご要望を応えることができてお悦びを受けた」と、ピジョン中国区総裁の矢野亮氏は述べた。

  新型コロナの期間、同社ではサプライヤーからの原材料提供が滞ったり、一部の地区で上海からの物流を受け入れられないなどの様々な難問に直面した。

  矢野総裁によると、生産を再開した当初、原材料などの仕入れと物流運輸に困難があった。しかし、物流に関しては政府からの支持を得て通行許可を獲得し、常州工場を物流センターにして中国全国範囲での商品供給を始めるなど、積極的に対応してきたという。

  生産を再開して以来、ピジョンは防疫規定を厳しく守り、工場では閉鎖的な管理を実行した。社員は工場に入る前に体温を測定し、現場でのPCR検査も定期的行った。また、生活区に臨時宿舎を設置し、生産エリアと生活エリアを区別して、社員の仕事と生活環境の快適さを確保。もとのオフィスや会議室は、宿舎やシャワールーム、洗濯エリアなどに改造した。

  ピジョンではさらに、生産現場と仕事のプロセスを整備して仕事の効率を高め、社員にトレーニングを行い、生産効率を確保している。

  新型コロナの状況が好転するにつれて、ピジョンのオフライン販売も徐々に回復した。一部のマタニティー・ベビー用品店やスーパー、薬局などのルートも営業を再開。その他のルートと経営拠点も、再開に向けて積極的に準備をしている。

  現在、店舗には豊富な在庫があり、同社では通常の生産生活秩序の全面的回復にも十分対応できるとしている。

  今年はピジョンが中国市場に参入して20周年であり、矢野氏は中国市場への信頼を次のように述べた。「中国政府の新型コロナへの対応政策は明確で徹底しており、我々は安全な生活環境で生活することができた。今回の新型コロナでも、すべてが正常に戻ると私は信じている。上海はもとの活力を取り戻し、我々に安心な生活とビジネス環境を提供し続けるだろう」。

  (編集:曹俊)