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2021年 10月 19日17:30 提供:東方網
東方網19日付:中国の江南水郷という観光名刺を作ろうと、上海の15カ所の古鎮が合同で「上海古鎮保護利用聯誼会」を立ち上げた。観光リゾートや伝統文化の発信基地、江南文化博物館などを建設し、上海古鎮のブランドを広げることを目指す。
今回はまず上海嘉定区にある南翔古镇を案内しよう!
「南翔古鎮」の歴史は宋代までさかのぼることができ、千年以上の歴史を誇る。上海周辺の水郷は明代、清代に発展した場所が多いが、こちらには街の中心に建つ双塔をはじめ、1000年近い歴史のある建造物も残されている。庭園やお寺もあり、じっくり見て歩けば一日があっという間に過ごせてしまう場所だ。徒歩圏内には明代の名園「古猗園」や、名物の小籠包屋さんが軒を連ねる古猗園路もある。
今年は南翔小籠誕生150周年。現在、南翔古鎮には南翔小籠を出す店が30軒以上あり、全国各地にも店がある。また、アメリカ、イギリス、フランス、日本、オーストラリアなどの国でも次々と南翔小籠店がオープンしている。統計によると、南翔古鎮の一年の小籠包の販売量は2400万個に達し、年間の売上高は3600万元に達する。
小籠包のおいしさを確保するために、その作り方にはきわめて細かいこだわりがある。饅頭師匠によるこね、押し、もみ、こすり、つねり、伸ばし、つまみ、蒸しの工程を経て作った小籠包は、透き通るような薄い皮に包まれながらも中身が漏れることはない。そして宝塔のように精巧な形をしている。この南翔小籠は嘉定南翔の地方ブランドだけでなく、上海ひいては全国の無形文化財でもある。
南翔古鎮の今後の発展について、呉雪芬鎮長は、「南翔では千年の古鎮の文化を掘り起こし、歴史文化を誇るブランドを築くとともに、上海文化、江南文化などの影響力を引き続いて向上させていく。多くの人に南翔古鎮の魅力を広く伝えたい」と述べた。