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重陽節に何を食べる?上海の伝統的な「重陽餅」を巡礼

2021年 10月 14日17:01 提供:東方網

  10月14日は中国の伝統的な節句、「重陽節」である。人々はこの日に山に登って秋の景色を楽しんだり、菊の花を愛でて菊花酒を飲んだり、「重陽餅」という伝統のお菓子を食べたりする。

  


  中国で奇数は陽の数とされ、九月九日は陽数の極みである九が重なる日であることから「重陽節」と呼ばれる。もともとは陽の数が二つあるのは陽の気が強すぎるとしてその邪気を払う日だったが、しだいに吉祥の日とされるようになった。2013年以降は「敬老の日」にも定められている。

  中国語で餅を表す「糕」の音は「高」と同じなので、段々と優れた人になって欲しいという願いも込めて、この日に重陽餅(重陽糕)を食べることが多い。重陽餅の作り方にはこだわりがあり、必ず九層で塔の形でなければならない。そしてその上に2匹の羊を乗せて、重陽(中国語で「羊」と「陽」の発音が同じ)の意味を表す。

  しかし、重陽餅の作り方は地域によって異なり、食材もかなり違っていて、「花糕」、「菊糕」、「発糕」などとも呼ばれている。上海でも地域別に様々な重陽餅があるので、ご紹介しよう。

  


  叶榭軟糕

  叶榭軟糕とは、上海市松江区の伝統グルメだ。1573年に誕生して、約400年の歴史を誇っている。四角形の餅の真ん中に細いあんが詰まっていて、柔らかく甘い。

  



  顓橋桶蒸糕

  上海市闵行区では、伝統的に桶で餅を蒸している。「桶蒸糕」は大きく、直径約30センチ、厚さも10センチ以上ある。一つの「桶蒸糕」を作るには、もち米粉やうるち米粉が約4キロも必要だ。

  


  崇明糕

  上海崇明区の伝統グルメ「崇明糕」は数百年の歴史がある。厳選したもち米とうるち米を一定の割合で混ぜ、そこに砂糖、ナツメ、果物の砂糖漬け、クルミ、マツの実、ウリの種などを詰めて作る。

  



  呂巷白龍糕

  白龍糕も百年の歴史がある。上海の金山区では、昔から重陽節に灶神(台所の神)を供奉するために重陽餅を作ってきた。時代の移り変わりとともに、白龍糕は現代人の味に合わせて小豆餡、バラ餡などバラエティーに富むようになっている。

  



  徐行蒸糕

  蒸糕は上海嘉定の郷土料理で、数百年の長い歴史がある。「蒸蒸日上」(生活は毎日よりよくなっている)の言葉にかけた縁起物だ。「徐行蒸糕」は原料が白砂糖か赤砂糖かで2種類に分かれ、甘くて軽い味で、お年寄りばかりか若者にも広く好まれている。

  


  四喜風糕

  上海宝山区の「四喜風糕」は百年以上の実践と発展を経て、今ではきちんとした制作工程が確立している。地元の品質のよい米やうるち米を原料に用い、水に浸した後に干して粉に挽く。その後に砂糖水を加えて鋳型に入れ、せいろで蒸して出来上がる。

(編集:f)