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上海と岡山をビデオで結ぶ 上海嘉定紫藤園で「ネット花見」

2020年 4月 22日17:17 提供:東方網 編集者:範易成

  このほど上海嘉定紫藤園のフジが満開となり、最高の見ごろを迎えた。4月21日午前、花見に訪れた大勢の人々に混じって、タブレットPCを持ってビデオ会議をしている人や、フジの美しさを撮影しながら、レンズの向こう側の人に時折園内の様子を紹介している人々がいた。

  それは、インターネット技術を利用した「ネット花見」である。嘉定区外事弁のスタッフがビデオ会議で上海と日本の和気町とを結び、日本人に動画で上海のフジを楽しんでもらっていたのだ。「ネット花見」に参加していた相手の老人は、嘉定紫藤園の創始者で、上海白玉蘭名誉市民の藤本道生氏である。

  中日友好事業に30年間取り組んできた藤本氏は、和気町長の任期中、農業、教育、医療などの分野で上海嘉定との交流を幅広く展開した。1992年10月15日には、嘉定区と和気町は正式な友好交流関係も締結した。


  そして、1997年3月19日、この友好締結5周年を記念するために、藤本氏は庭で育てたフジ120本を上海へ持って行った。これらのフジは嘉定城南の古城河の近くに植えられ、敷地面積1万平方メートルの紫藤園はこれを原点として作られた。

  今回の「ネット花見」の担当者によると、藤本氏はこれまで年に3回は上海を訪ね、フジの管理や剪定について中国側のスタッフを指導したり、満開の時期には花見にも来ていた。

  しかし今年はウイルスの影響で、上海訪問の計画をキャンセルするしかなかった。そこで、藤本氏の花見を実現させてあげようと、上海市人民友好対外友好協会の景莹副会が、ネット会議を利用しての花見を提案した。 この提案に対し、嘉定区と和気町役場からすぐに前向きな反応が返ってきた。今年で88歳になる藤本氏も、「携帯やパソコンは全然わかりません」と言いながらも、「喜んで参加します」との返事を寄越した。その後中日両国スタッフが協力し、試行を重ねることでようやく技術上の課題を克服し、スムーズな「ネット花見」が実現したのである。

  この日、藤本氏はビデオで、「中日両国は同じ文化を持っています。これからもっと多くの交流を行い、両国の友好がよりいっそう進むことを期待しています。私はもう88歳になりました。上海の皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。本当は満開の藤の花を家族と一緒に見に行きたかったのですが、残念ながら今年は実現できません。来年機会があれば、またこの願いを叶えたいです!」と語った。

(編集:f)