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上海ディズニーランド開園1周年:現地化を柱に国際競争に勝つ

2017年 6月 16日17:09 提供:東方ネット 編集者:兪静斐

 6月16日、上海ディズニーランドは開園1周年を迎えた。1年間の入園者は延べ1100万人。中国、そして世界で最も発展の速いテーマパークとなっている。しかし一方で上海ディズニーランドも多くのライバルに直面している。

 開園前に上海ディズニーは大規模な市場調査を行った。中国市場や中国人消費者の行動と志向を分析し、消費の習慣や需要を研究した。これを元に「中国風にアレンジしたディズニー」のデザインコンセプトを導入し、リゾート区の設計、建設を進めている。

 また、上海ディズニーでは現地化を強く推し進め、その中でも言語を特に重要視している。上海ディズニーリゾート区総経理の郭偉誠氏はパリディズニーの運営経験があり、当時、パリディズニーの演出では、脚本や物語が英語で創作されていても、観光客に合わせてフランス語、スペイン語、ドイツ語に訳していた。このやり方も上海に導入し、現在、上海ディズニー内の演出はすべて中国人キャストとディズニーの専門家が協力して中国人観光客向けに創作している。こうすることで、翻訳で失われがちな物語のおもしろさやユーモアをなくさない努力をしているのだ。

 さらに園内では多様な中国グルメを提供している。伝統のディズニーグルメはアメリカ本土のハンバーガーやピザ、ホットドッグ、アイスクリームなどであるが、上海では中国人の食習慣に合わせて、中国の八大料理の一連のグルメを開発し提供している。

 ウォルト·ディズニーは5月10日に2017年4月1日までの財政報告を発表した。これによると同社の営業収入は133.36億ドル、純利潤は同期比11%増で、23.88億ドルに達した。

 わずか1年で上海ディズニーは大きな収益を上げたが、中国消費者の巨大の消費能力はより多くのテーマパークを中国に導こうとしている。外資系企業、中国企業がこの市場を狙っている。北京郊外にはアメリカのユニバーサルスタジオが起工、2020年までに開園する予定だ。シックス·フラッグスは2019年に浙江省海塩に中国初の施設を完成させる予定で、さらに重慶にも第2の施設を計画中だ。日本長崎県のハウステンボスリゾート区の関係運営者も「2020年までに、上海の近郊を目指して商談中」と話した。

 この他にも万達グループが昨年2ヶ所のテーマパークを建設し、2020年までに10カ所以上建設する予定だ。董事長の王健林氏は、ディズニーの高額チケット戦略では観光客が流失しやすいので、低価戦略で対抗するつもり、と述べている。