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朝鮮半島の平和が歴史の新たな出発点に 新華社論評

2018年 4月 29日15:10 提供:新華網日本語

ほほ笑み、握手し、軍事境界線を越える。板門店で27日行われた朝鮮と韓国の首脳会談は、このような親しみ深いコミュニケーションで幕を開けた。今回は2000年と2007年に続き3回目の朝韓首脳会談となったが、朝鮮戦争休戦後60年以上経て、朝鮮の最高指導者が初めて韓国の地に足を踏み入れた。

朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員会委員長は「平和の家」で芳名録に「新しい歴史は今から。平和の時代、歴史の出発点にて」と記し、今回の歴史的会談の意義を示した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は会談の始めに「半島に春が来た」と述べ、会談の基調を示した。戦争と分裂の象徴だった板門店は今回、朝鮮半島が恒久的平和へ大きな一歩を踏み出す歴史的瞬間を記録する場所となった。

両首脳は会談後、共同宣言を発表し、引き続き首脳会談を実施して全面的に相互信頼を強固にすることを表明、半島非核化の実現を目指すという共通目標を再確認した。また、休戦協定から平和協定への転換実現を共に推進し、半島の恒久的平和メカニズムを構築することで合意した。

今回の板門店での首脳会談は、各方面が今後引き続き半島問題の解決を推進するための良い雰囲気を作り、北東アジア地域の平和と安定に資するものとなった。

今回の板門店での首脳会談は、最近の各方面の前向きなインタラクションがもたらす結果である。中国が提案した、朝鮮が核・ミサイル開発を、米韓が軍事演習をそれぞれ一時停止する「双暫停」と、半島の非核化と休戦から平和への転換を同時に進める「双軌並行」構想は、半島の平和プロセスを推進する効果的な方法となっていることを事実が証明している。

両首脳は板門店で歴史的な一歩を踏み出し、半島の平和も歴史の新たな出発点に立った。人々は首脳会談の成果に喜びと安堵を感じるとともに、半島の核問題が複雑に入り組んでおり、半島で平和の春風が吹き始めてはいるが、長く凍っていた硬い氷を1日で溶かすことは不可能だということを認識しなければならない。平和は勝ち取らなければならず、チャンスは掴まなければならない。各方面が向き合って歩み寄ることを堅持し、政治的勇気を持ち、政治的決断をし、緊張した半島情勢を絶えず緩和させ、恒久的平和の実現を推し進め、半島と地域情勢の全く新しい未来を描き出さなければならない。

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