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論評:台湾当局は誰に対して意地を張っているのか?

2018年 2月 1日14:11 提供:新華網日本語

あと半月すると、中国伝統の節句である春節(旧正月)だ。中国大陸にいる台湾同胞は春節の帰省を期待している。しかし、台湾当局はいまだに大陸側の東方航空とアモイ航空の計176便に上る春節の増便に許可を出しておらず、すでに予約している台湾の同胞たちはチケットのキャンセルや別の便への変更、別の帰国ルートの検討を迫られている。

台湾当局がこの問題に対して出している説明は、この2社が使っているM503航路は、飛行の安全と台湾島の安全に関わり、「いかなる妥協、譲歩の余地もなく」、両社の春節増便を許可しないのは「最も軽い処分だ」というものだ。

中国大陸の国務院台湾事務弁公室や世界の航空業界団体の国際航空運輸協会(IATA)がすでに説明したように、大陸側がM503航路を使うには十分な根拠がある。それにもかかわらず、台湾当局は頑として受け入れない。その主張は庶民の言葉で言い換えると、「俺に断りもしないでM503を使うなんて俺のメンツはどうなる。交渉に付き合ってくれれば増便は許可するが、そうしなければ飛んでくるな」というものだ。

台湾当局の意地っ張りの矛先は大陸側に向けられているが、被害を受けるのは長江中下流域と中国大陸東南部沿岸地区で仕事をし、暮らしている、広範な台湾同胞である。台湾同胞からも、台湾当局が「自分の家の子を殴って憂さ晴らしをしている」との批判が出ている。

大陸にいる台湾同胞と台湾島内のメディアの厳しい批判を受け、台湾当局はいくつかの「代替案」を提出したが、それはかいつまんで言うと、他の便に振り替えるか、近くの他の空港から搭乗するか、福建省沿岸まで飛び、そこから船で金門島に渡って台湾へ帰るか、香港・マカオ経由で帰るかだ。さらには「軍用機で金門島から輸送する」ことも排除しない、とまで言っている。

しかし台湾同胞のこれに対する反応は「ほほう」という苦笑いである。旅行業者からは、これらのいわゆる「代替案」は、時すでに遅しか、焼け石に水、あるいは手間がかかりすぎ、費用も安くないものばかりだとの評価が出ている。金門島の人々は、同島の空港が大量の旅客の流動に耐えられないことを心配している。また、台湾のテレビ局のキャスターは、「軍用機で送り迎えするって?たとえ飛んでくれても、こちらは怖くて乗る勇気がないよ」と語った。

全国台湾同胞投資企業連誼会の王屏生会長は、台湾当局を「あまりにいいかげんで、自分勝手に事を行っている」と批判した。同会の葉恵徳スポークスマンもメディアに対し、「台湾当局は台湾企業の要望を全然考慮せず、我意を押し通している。これは台湾企業を駆け引きの道具にする行為で、台湾企業の権益を甚だしく傷つけている」と語った。

民進党は台湾で執政してから、「九二共識」(1992年に中国大陸と台湾当局間で「一つの中国」問題に関して達成した合意)を頑として認めず、台湾海峡両岸の関係はそれにより氷河期に入ってしまった。今はまた、M503航路の一件で大陸に対し意地を張っている。意地っ張りの結果は当然、一般庶民が負担させられる。台湾の指導者は両手を広げて「許可を下ろさないと言ったことはない、ただ業者の意思疎通が不十分だ」と言うだけで、責任をきれいさっぱり押し付けてしまうのだ。うまい計算のようには見えるが、春節という特殊な時期を選んでいざこざを引き起こし、人を傷つけるより先に台湾同胞5万人の利益を損ねた。台湾当局は計算違いをしてしまったが、これをどのように収めるつもりだろうか。台湾の新聞「旺報」は厳しく通告した。「台湾企業に良い新年を、意地っ張りではなく仲直りだ」。

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