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【国際観察】冷戦という亡霊がなおワシントンを徘徊している

2022年 4月 21日16:50 提供:人民網日本語版

  冷戦終結からすでに30年余りになるが、冷戦思考の亡霊がいまだにホワイトハウス、キャピトル・ヒル、ペンタゴン、CIAの上空を徘徊している。米国の一部政治屋は常に「ゼロサムゲーム」と「イデオロギー対立」の観点で国際情勢を捉え、「新冷戦」を作り出そうとしている。本来なら東西の意思疎通の懸け橋となるはずのウクライナは、大国間対立の最前線へと一歩一歩押し出されていった。(謝卉・中国国際問題研究院米国研究所研究補助員)

  現在のウクライナ情勢は、米国が長年苦心して仕掛けた「罠」である。ワシントンがウクライナで「オレンジ革命」と「マイダン革命」を相次いで推進したことに、米国主導のNATOの5回にわたる東への拡大が加わって、地域の安全保障バランスは深刻に崩れ、ロシアは米国が仕組んだ紛争の「チェスゲーム」に引きずり込まれていったのである。先日には、米国の指導者がポーランドの首都ワルシャワで冷戦色の濃い演説を行い、イデオロギー対立と「西側世界」による経済制裁や軍事展開の抑止力を力の限り宣伝しさえした。米国は一方ではウクライナに武器を供与し続け、ウクライナ国民の利益を犠牲にして、ロシアの国力を消耗させ、他方では欧州の安全保障の窮地を力の限り誇張して、NATOの再活性化を企てている。根本的に見て、ロシア・ウクライナ紛争はまさに、米国の冷戦思考と覇権主義的政策の長期的積み重ねがもたらした悪しき結果なのである。

  ウクライナ危機の発生と推移の過程は、米国の一部政治屋の思考が、いまだにゼロサムゲームの古い時代にとどまっていることを、改めて世界の人々に知らしめた。彼らは対立を煽り、紛争を作り出すことに熱中し、欧州を含む西側諸国を米国の覇権主義の戦車に縛り付けたうえで、漁夫の利を得ようと企てているのである。

  団結し、安定した、自主独立の欧州を米国が望んでいないのは明らかだ。冷戦後、米国の政治屋は、欧州に解決困難な地政学的膠着状態を植え付け、戦略面で対米従属を深めさせようとしている。欧州に供給される天然ガスの40%以上がロシア産であり、ロシアのEU向け天然ガス輸出は2021年には1926億立方メートルに達し、総輸出量の81%を占めた。EUはロシア最大の貿易パートナーであり、ロシアとEUの二者間貿易額は2021年には2820億ドル(1ドルは約128円)に達し、ロシアの貿易総額の35.7%を占めた。 EU諸国が対露制裁に続々と加わったため、二者間貿易は大きく縮小した。米国は時代後れの冷戦思考で地政学的戦略の「巨大なチェス盤」でゲームをし、世界を分断と対立の深淵へと一歩一歩追いやっている。

  紛争や戦争を繰り返し仕掛けてきた事実、和平交渉の促進に全く関心がない冷淡さ、さらには紛争を長期化させようとする目論見。これらはいずれも、米国が21世紀の冷戦の策謀家であることをこれ以上ないほど明確に示している。世界や地域の安全・安定維持が、米国の戦略的選択肢において優先されたことはなく、米国が真に気にかけているのは国際構造、特に大国間ゲームにおける自らの主導的地位だ。

  「新冷戦」は人々に支持されず、紛争は誰の利益にもならない。米側は再三にわたり、ロシアに圧力をかけるよう他の国々を威圧し、飴と鞭の手法を取ってきたが、依然として一方的制裁に反対し、ロシアとウクライナが和平交渉の勢いを保ち、対話と交渉によって紛争を解決することを支持している国も少なくない。もし、それでも過去にとどまり、植民地主義的拡張の旧時代にとどまり、冷戦思考とゼロサムゲームの旧枠組にとどまり、頑なに世界の平和的発展の足枷となるのなら、最終的に米国は時代に取り残されることになるだろう。(編集NA)

  「人民網日本語版」2022年4月21日