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2015年の中国人海外消費1.2兆元、世界の46%の高級品を購入

2016年 2月 15日8:47 提供:新華網日本語

  商務部の統計によると、2015年に中国人旅行者が海外で消費した金額は1兆2000億元と、引き続き世界の観光 消費市場の主役を担っており、年間で世界の46%高級品を購入したとされる。そのうち910億ドルは海外で発生し、総額の78%を占める。つまり、中国人の8割近い高級品の消費は“海外淘貨(通販)”ということになる。

  海外淘貨が人気になっているのは、内外価格差によるところが大きい。酒類における平均価格差は64%、最大価格差では85%に達する。腕時計では同様に33%と83%。一方消費者が普段購入する衣料品や香水、バッグ類、化粧品、靴などでは30%以下となっている。

  輸入販売サイトの洋碼頭のデータによると、海外から商品を購入する主な年齢層は25歳から40歳まで。人気のアイテムは25歳から30歳までがファッションや化粧品。30歳から35歳がバッグやデジタル機器。35歳から40歳がジュエリーのほか、栄養健康関連となっている。

  ある専門家は「中国人の高級耐久消費財に対する需要は今後も増えるが、その購入先を海外から取り戻すのは極めて重い任務だ」と語る。「国内の小売価格には税金のほか、流通コストや保管料がかかり、さらにメーカーの粗利益も必要になる」ためだ。ニュージーランドの粉ミルクは免税品店の価格であっても海外価格より高いと、ある大学の研究者は話す。

  このほか国内における高級品販売店の発展が遅れていることも、海外から消費を取り戻せないことの大きな要因。「免税」を打ち出しても高級品の販売が伸びないということは、国内の高級品販売店が消費者の“消費の高度化”に対応できていないためという。

  こうした問題を解決するには「需要と供給の両方から手を打つ必要がある」と語るのは財富品質研究院の周院長。「供給側は品質管理と技術レベルを向上させ、需要面では、流通業者の税負担を軽減して小売価格を引き下げることが必要になる」と話す。

  さらに最も大切なことは「中国企業に対する支援を強化し、“中国高級ブランド”を育成すること。日本や韓国の免税店ではトップブランドの製品のほかにも、評判のいい特色のある商品がある。中国ブランドの質を高めることが基本となる。そうすれば消費はおのずと中国に戻ってくる」と同院長は強調する。

  (チャイナネット)