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中日民間文化交流を促す 日本語口語コンテスト開催

2018年 6月 11日16:09 提供:東方ネット 編集者:王笑陽

 2018年は中日平和友好条約締結40周年となる。中日両国の民間交流を促進するために、9日、「2018年日本語口語コンテスト」が開催された。これに先立ち2ヶ月前からオンライン予選が行われ、上海外国語大学や安徽外語学院、浙江越秀外国語学院などの大学生からなる学生の部と、上海における日系企業の会社員や個人参加の選手からなる社会人の部から優秀者が選出された。そして6月9日、上海杉達学院で準決勝と決勝戦が行われた。

2018年日本語口語コンテスト

 開幕式では今回の指導機構である上海市人民対外友好協会の日本処処長が挨拶を述べた。「今年は中日平和友好条約締結40周年の記念すべき年です。5月始めには李克強首相が8年ぶりに日本を訪問し、両国関係の持続的な発展のための新たなパワーを注入しました。本日の大会は、両国の民間交流のために重要なプラットフォームを提供するという大変有意義なものです。この大会を今後も開催し続けられるよう心から願うともに、将来日本に関連のある仕事ができる優秀な人材を発掘し、両国の各分野における交流事業がさらに発展するように願います」、と語った。

 午前の学生部のコンテストで、上海財経大学の劉雯倩さんは優秀な日本語能力、論理的能力を披露し、一等賞を獲得。賞品として大会の協賛企業から日本への往復航空券をもらった。また指導者である日本籍の吉崎奈々先生も指導教師一等賞を授与された。

 午後に行われた社会人の部のコンテストでは、三井住友海上火災保険(中国)有限会社、みずほ銀行、日本通運、電装などの日系企業の会社員と個人参加の選手が、ウィチャット、「低頭族」(歩きスマホをする人)、AI(人工知能)などの話題をめぐって、それぞれの意見を発表した。そして最後に、魯迅公園日本語コーナーからコンテストに応募した日本語愛好者、諸亦誠さんが一等賞を獲得した。諸さんは日本語が大好きで、高校時代に独学でN1に合格。その後立信会計金融学院の日本語学科に進学し、魯迅公園日本語コーナーなどの日本語関連のイベントに積極的に参加していた。このコンテストで日本語能力の高い日系企業の会社員を抑えて諸亦誠さんが一等賞を獲得したことは、中日民間交流の活発さを具体的に表すものとなった。 

学生の部の一等賞を獲得した劉雯倩さん

社会人の部の一等賞を獲得した諸亦誠さん

 主催側によると、このコンテストは一般的な日本語スピーキングコンテストとは違い実用性を特に重視しているので、グループ面接の形でコンテストを行った。選手たちは何も知らない状況で全員が同じ質問を受け、一定時間内に日本語で答えなければならない。これによって日本語の会話力、論理的思考力、臨機応変の力などが試される。

 今回のイベントは中国日本語教学研究会(上海分会)、上海市民営教育協会、美知教育、墨賢諮詢の共催、上海市人民対外友好協会の指導で行われた。また、日本国駐上海総領事館の承認の下で、上海日本商工クラブ、日本貿易振興機構(JETRO)上海代表処、日中経済協会上海事務所などが支援して行われた。