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本屋+美術館 安藤忠雄氏が上海で「光の空間」を設計

2017年 4月 25日15:57 提供:東方ネット 編集者:曹俊

  新華書店の創立80周年のイベントの一つとして、24日から新華中心新空間で「新華光彩」写真展が開催されている。新華書店の発展を記録した400枚以上の写真が展示されているが、この展示ホールの入り口には、まもなくオープンする「新華書店·光の空間店」のために日本の著名な建築家である安藤忠雄氏が設計した模型も展示され、人々の注目を浴びている。この模型は新華メディア集団傘下の新しい新華書店で、書店と美術館のコラボレーションとして初めての空間建築であり、また安藤忠雄氏にとっても初めての商業芸術一体型の空間プロジェクトである。

  リニューアルする新華書店は、上海呉中路の新華·紅星国際広場の7階と8階にあり、敷地面積は約4000平方メートル。7階にある1620平方メートルの新華書店と8階にある1980平方メートルの明珠美術館からなり、2つの階は独特の卵形のエリアでつながっていて、ここが「光の空間」となる。現在、「光の空間」は内装段階に入り、9月30日にオープンする予定だ。明珠美術館の初展示は安藤忠雄建築作品展で、12月18日から行われる。

 安藤忠雄「光の空間」設計図(新華発行集団提供による)

  今年75歳になる安藤氏は、昨年10月に「光の空間」の施工現場を訪れて、「私はこのプロジェクトで人々にもう一つの上海を感じてもらいたいと思っている。上海には華やかな都会という面だけでなく、市民に思考を求める面もあるからだ。」と述べた。安藤氏は、この空間があることで人と人、人と本との出会いが増えて、人々が本への新しい認識を持ち、読書を通じて未来への光と希望を見出して欲しいと期待している。

 安藤忠雄「光の空間」の動線計画(新華発行集団提供による)

  「光の空間」は、上海国際デザインセンター、震旦博物館、上海保利大劇院に続く安藤氏の上海における4つ目の作品である。新華発行の責任者は、今回の「光の空間」の設計費用は決して高額ではないと述べ、また「安藤氏は依頼主と気持ちを一致させることをより重視している。そして空間の設計を通じて、人々が読書のライフスタイルを見つけること、さらにこのライフスタイルが広がって、より多くの人々に影響を与えることを願っている。」と述べた。

  安藤氏は「一般的に本屋とは本を販売し、美術館とは書画や映像を展示するものだ。しかしこの二者にはいずれにも、人間が自分の世界を追求することを促すという共通性がある。美術館と書店を結ぶ空間はこれまでになかったもので、とてもユニークだと思う。『光の空間』のフロアでは、市民が普通にショッピングができる。そして『光の空間』に来れば、ショッピングの後で思考することができる。逆から見ると、思考の後に現実生活で楽しくショッピングができるとも言えるだろう。」と述べ、初めて自分が設計する商業芸術一体型の空間プロジェクトに対して期待を現した。

(編集:曹 俊)

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