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上海
PM2.5の観測を推進=上海
2011年 12月 27日16:28 / 提供:

  土煙の「元凶」であるPM2.5が注目されている。上海市環境観測センターが25日、PM2.5のテスト観測状況を発表した。

  2005年に、上海市はPM2.5のテスト観測をスタートさせ、一部の場所でPM2.5の観測計器を増設し、観測方法の研究を展開した。2011年9月末までに、上海市はPM2.5のテスト観測場所が24カ所となった。

  テスト観測データによると、2006年から2010年まで、上海市のPM2.5の濃度がPM10濃度の50〜60%を占めた。PM2.5濃度は年間の平均値が0.044ミリグラム/立方メートル〜0.053ミリグラム/立方メートルの間にあり、年次変異の勢いが基本的に横ばいで、すこし下落した。2010年に、PM2.5の1日当たりの濃度が0.007ミリグラム/立方メートル〜0.245ミリグラム/立方メートルにある。

  国家環境保護部が今年11月に発表した『環境空気質量基準』(二回意見募集原稿)によると、上海は2級基準のPM2.5の年間平均濃度が0.035ミリグラム/立方メートルで、1日当たりの濃度が0.0075ミリグラム/立方メートルに限定されるはずだ。つまり、ここ5年間、上海市のPM2.5の年間濃度が基準を超えたという意味だ。

  上海市環境観測センター総エンジニアの伏晴艶氏によると、大気にあるPM2.5は直接に排出された汚染物もあれば、化学反応による二次汚染物もある。上海にとって、PM2.5は、主に車(船)の排気ガス、発電所と工業ボイラーとストーブのかまどの燃料排出、工業企業の生産による排出(VOCsなど)と道路と建築による塵、わらの焼却と住民生活などからだ。また、地域的な汚染との関係も密接だ。これらのデータは現在、一部の観測場所によるものだ。人々は、これによって上海市のPM2.5汚染レベルを基本的に理解できる。

  次は、上海が「第12次5ヵ年計画」の環境保護計画と第5回環境保護3年行動計画(2012年〜2014年)により、国家の統一部署に従って、PM2.5の観測とデータ発表を早めに推進し、車汚染のコントロールなど一連の措置を採って、PM2.5汚染への整備に力を入れ、上海市の環境の大気の質を引き続き改善することを推進する。また、上海環境観測ネットはPM2.5の新しいコラムを開設して、PM2.5の関係知識を紹介するほか、上海市PM2.5の最新観測状況を定期的に発表する。

(編集:曹 俊)